景観に圧倒
鬼押出し園というところへ行ってきました。
志賀高原から峠越えをして、群馬県の万座温泉を抜けて浅間山のふもとへ。
鬼押出し園は天明3年(いつ??と思ったら1783年、江戸時代で田沼意次の時代でした。)浅間山の大噴火の溶岩の名残で、「火口で鬼があばれ岩を押し出した!」という当時の人々が見た噴火の印象に由来して、この名がつきました。園内は遊歩道が整備され、黒々とした巨大な溶岩を間近で見ることができます。高台からは荒涼と広がる大地を見渡すことができ、私はなんだかこの世の果てに来てしまったような、なんとも言えない気分でした。
万座温泉のあたりや、草津の白根山を越えるときも、あちらこちらで蒸気が吹き出し、岩肌が白っぽい黄色になっていて、硫黄の臭いがしていました。万座は温泉地ですし、季節柄トレッキングに来ている方やツーリングに来ている方をたくさん見かけましたが、「硫化水素ガス危険地帯」みたいな看板もたまに立ててあり、すごいとこだなぁ・・・と思いました。
人の手で作られたもので素晴らしいものはたくさんありますが、人が足を踏み入れることすら許されないような場所の景観は、圧倒的で、神々しく感じてしまいます。昔、人々が地獄と言ったような場所は、「綺麗で素敵でかわいくて・・・」というのとは違い、恐ろしいくらい不安で、でも「かないっこない」と思うくらい堂々と悠々としていて、畏怖の念というのを抱かずにはいられません。きっと神様はこういうところにいるんだと思ってしまいます。
自然の強さ厳しさを感じたあと、熊笹に覆われた山々の絶景はとても気持ちよかったです。ところどころ白く見えるのは、残雪。まだ雪があるなんて、信じられない?
「ひをふくやまとあおいぬま」
あんどうみきお/作 たなかたかし/絵
福音館書店
昔むかしの北の大地のお話。乱暴者の岩山ピンネシルのふもとにそれは美しい青い沼ピルカトーがありました。ピルカトーの歌は美しく、森の生き物がたくさん集まってきます。ピンネシルはごうごうと火を噴いて、生き物たちを追い出しました。そんなふうに、ピンネシルがピルカトーに結婚を申し込んでも受け入れてもらえるはずがありません。
焼け野原が森に再生する様を、噴火山と沼の悠久の恋を織り交ぜて描いた物語。
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