今日はちょっとまじめな話。
光市母子殺害事件の判決が、今日いよいよ下されました。
この事件の裁判についてはあまりにも注目されていましたし、私は事件の痛ましさに涙が止まらない事態になってしまうので、もう詳しくは書きませんが、ひとつ言えることがあるとすれば、「死刑」については常に考えなくてはいけないのだ、ということです。命を以って償うということの意味を、常に問うていかなければならないのだ、と改めて考えさせられました。
被害者遺族である本村氏は、死刑を求刑することが本当に正しいのか葛藤され、「常に悩みながらこの制度を維持することに本当の意味がある」「法は常に未完だと思います。未完だと思って常により良い方向を目指して解決していくべきだと思います」と今日の会見でおっしゃっていました。
生きて生涯犯した罪を背負っていくのと、命を絶って償いとするのと、どちらが重い刑なのか、わたしにはわかりません。ただ、死刑について「よい」「悪い」というのは、人間には決められないことだと思います。命を扱うというところに、そもそも人間が判断を下すことはできないのだと思います。だからこそ、みんなで考えて正しいのか間違っているのか葛藤しながら決断することに意味があるということなのでしょう。
今日ここで、判決が出たのは一つの区切りであると思います。でも、これで終わりではなく、ここをスタートにしてより良い社会になるようにしていかなければ、この長い長い裁判も、被害者と被告人3人の命も無意味なものとなってしまいます。
私には、社会を変えるような劇的な力はありません。でも「より良い社会にしていってください」と他人任せでもいけない気がします。そこで私には何ができるか考えるわけです。うーん、でも何だろうなぁ…。難しいけれど、これから出会って関わりあう子どもたちには、「命は大切」っていう表面的な言葉じゃなくて、「尊ぶ」という感情を知ってもらいたいと思います。
「いのちは見えるよ」
及川和男/作 長野ヒデ子/絵
岩崎書店
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